小さな積み重ねのガールスカウトジャーニー

ガールスカウトの活動は、すぐに結果の出る『習い事』とは違い、小さな積み重ねによる『人育て』といってもよいかもしれません。なので時間がかかります。

 

私たちは、そのことを “ガールスカウトジャーニー” と呼んでおり、小さな少女から大人になっても学ぶことができる場所がガールスカウトです。

 

そんなガールスカウトでは、2月は国際友愛月で、世界中にいる仲間のことを思う「World Thinking Day(WTD ワールド シンキング ディ)」という集会をします。これは、世界の仲間が同じテーマで集会をするとってもワクワクするイベントです。

 

今年のテーマは「リーダーシップ」

小さな少女にはリーダーシップの意味もわからない年齢のスカウトもいますが、楽しくリーダーシップ体験ができます。またそんな体験を繰り返すから経験として身についていきます。

今、世界中のガールスカウトでは「シェアード リーダーシップ」(共有型リーダーシップと言われていることもあります)を提唱しています。

日本でも少し聞かれるようになった考え方です。「各々ができるところでリーダシップを発揮する」というもの。

『得意なことでリーダーシップを発揮する』あるいは『今いる場所でするべきことを考えてリーダーシップを発揮する』こともあるでしょう。

 

これは、先日のWTD集会のゲームで行ったブロック積み上げゲームです。

目を閉じた人がブロックを積み上げるのを、他のメンバーが「右や左」などと伝えて積み上げるのです。

スカウトたちを見ていると、自然に前後で指示を出す者と側面や上から見て指示を出す者と役割を生み出してその場所の責任を果たしていました。

少女に関わる大人たちがシェアードリーダーシップを知っているから、スカウトの行動を心から肯定でき、スカウトもこれでいいんだと自信を持てます。そしてこんな連鎖が自己肯定感を高めることにもつながっていくんですね。